映画界に大きな影響を与え続けるスワッシュバックラー
古典的ハリウッド映画において、冒険映画のサブジャンルであるスワッシュバックラーの基本的な特徴は、古典的ハリウッド映画の崩壊後のアメリカ映画や更には日本のアニメ映画に至るまで、大きな影響を与え続けています。スワッシュバックラーは、1920年代初頭に生まれて1920年代終盤までが最初のブームであり、1930年代後半が二度目のブームでした。
その特徴は「ロビン・フッドの冒険」にも
スワッシュバックラーの典型的な構造は、盗賊や海賊といったアウトローの集団が、高貴な生まれの主人公に導かれて王国の内乱等の危機に立ち向かい、最後には勝利を収め、その過程で主人公と王女等のヒロインが恋愛関係と成り結ばれる、というものです。こうした特徴は『ロビン・フッドの冒険』(1938年公開、マイケル・カーティス&ウィリアム・キーリー監督)でも確認できます。あわせて、スワッシュバックラーにおけるアクションの演出では垂直方向の動きが強調されています。
現代映画にも受け継がれている伝統
スワッシュバックラーの伝統は、現代の映画にも受け継がれています。それは例えば、『スター・ウォーズ』シリーズにも確認できますし、宮崎駿のある重要な作品も、スワッシュバックラーの基本的な特徴を受け継ぎつつ、そこに独自の変化を加えています。