PROFILE

民俗学研究会

経済学部 経済学科 3年 田川 広大さん
茨城・土浦日本大学高等学校

DATA

【部員】28名
【男女比】1:1
【活動内容】毎週金曜日の部会、月1〜2回の勉強会、月1回の見学会
※記事内容は2017年取材時のものです。

文化の変遷を
辿っていきます。

民俗学とは文化の移り変わりを研究すること。成城大学には民俗学を専門とする文化史学科があるので、文化史学科の学生が入る部活だと感じる人も少なくないと思います。しかし、私も経済学科ですし、さまざまな学科の学生が在籍しています。「民俗学」そのものに興味がある人、「フィールドワーク」に魅力を感じている人、「人々の生活」について知りたい人。入部の理由は人それぞれ。個性ある総勢28名の部員で構成されています。活動は、毎週金曜日の昼休みに“部会”を、月に1〜2回の“勉強会”を実施しています。それに加えて、月に1回を目安にお祭りや博物館へ行く“見学会”があります。さらに、夏休みには地方へ赴いてフィールドワークする“合宿”を実施。その成果を11月の学園祭で発表するなど、通年で活動しています。

先輩方が調査した当時との
変化を探るのが面白い。

夏休みの合宿では学園祭で発表する報告書の作成に向けて、各々のテーマに沿って調査しました。フィールドワークとして、現地まで⾃分たちが赴き、そこで⽣活する⼈々にお話を伺います。文化を知るためには、そこで暮らす人々の「日々の暮らし」を知ることが第一歩。何気ない会話からそこで暮らす人々の考え方や文化の片鱗が見えてきます。そのためにも積極的に世間話をするように心がけています。資料に頼り切るのではなく、住人の方々との会話から探っていくことができるのがフィールドワークの面白さではないでしょうか。今年は2016年に訪れた千葉県袖ヶ浦で追加調査する予定です。2〜30年前に先輩方が調査した資料をもとに、当時との変化を探るのは非常に面白いですね。歴史ある部活ならではだと思います。

幼少期から過ごしたドイツとのギャップが
日本文化への好奇心につながります。

私は幼少期から高校入学までドイツに住んでいたため、日本の文化に接することが非常に少なく、文化のギャップに悩んでいました。そこで日本の文化についてもっと知りたい、そんな想いから民俗学研究会に入部しました。

見学会で訪れた築地獅子祭は、生まれて初めて見た日本のお祭り。歩く隙間もないほどの神輿を囲む人の多さ、人々の活気に圧倒されました。しかし、その後、合宿で訪れた埼玉県秩父市白久では、祭りでの活気とは正反対の、山村の現状に直面。過去の収入源を調査したところ、かつて賑わっていたスケートリンクの存在を知りました。今はのどかなその場所が、かつては賑わっていたという事実は衝撃的でした。調査や活動を通して見る文化の移り変わりや、そこで出会う価値観の違いは私にとって新鮮なものばかり。民俗学は数字や文献から学ぶだけではなく、現場に赴きその地域の方の「生」の声を聴くことにより、データだけでは見えてこない、新しい発見を得ることができます。他では得られない、そんな経験ができるのが、民俗学研究会の魅力だと思います。

受験生へのメッセージ

民俗学を学べる大学は少なく、成城大学の民俗学研究会はとても歴史のある部活です。学科を越えた友人もできますし、部員同士もとても仲が良いですよ!大学受験を乗り越え、ぜひ一緒にフィールドワークへ行きましょう。待っています!

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