PROFILE

認定留学 Vol.1

経済学科 経済学部 4年
埼玉県・城西大学付属川越高等学校 出身

DATA

【留学プログラム名】認定留学/JSAFスタディアブロードプログラム
【渡航先】国・地域名:アメリカ 都市名:オニオンタ 大学:ハートウィック大学
【渡航期間】2018年8月~2019年5月(9か月間)
※記事内容は2019年取材時のものです

空手を通じて
日本の文化を海外に伝えたい!

小さい頃から海外の文化が好きで、高校生の頃に学校のプログラムでカナダへ2週間のホームステイを経験しました。そのときの一番の思い出は、帰国する前に開いてもらったフェアウェルパーティで、幼い頃から習っている空手の演武を披露したこと。思いのほか評判が良く、たくさんの人が喜んでくれるのを見て、空手を通じて日本の文化を海外で伝えてみたくなったんです。大学生になったら絶対に留学することを決心し、留学までのサポート体制や選択肢が充実している成城大学を志望しました。

入学してからは留学に向けて、IELTS(TM)の対策授業や、SIEP(※)に参加登録をして、「留学準備演習」に注力。英語力や異文化コミュニケーションについて学びました。苦手だったライティングは、これらの授業や演習を受けることで飛躍的に伸びて、留学中にとても役立ちました。

(※)「Seijo International Education Program(成城国際教育プログラム)」。世界共通言語としての「英語」を実践的に学び、グローバル社会で必要とされる幅広い国際教養とコミュニケーション力を身につけることで、2年次・3年次に、交換・認定留学や海外インターンシップにチャレンジできる能力を養うことを目的としているプログラム。

念願の空手部を創部!
しかし、考え方にギャップが…。

留学したのはニューヨーク州オニオンタのハートウィック大学で、期間は3年次の夏から9か月間。日本文化をしっかり伝えるために、留学して早々、創部の準備を始めました。生徒を集めるため、インターナショナルクラブと協力してポスターを作成したり、私自身も空手を演舞する機会を設けて、部の活動日時などを宣伝したり…。その甲斐もあってか、創部当初には15人ほどの生徒が集まり、念願だった空手の指導を始めることができました。

空手は武道でもあるので、礼儀やそれに伴う作法などを大切にします。その点も指導していきますが、空手に派手なアクションなどを期待していた生徒もいて、「バク転とかやらないの?」なんて聞かれたりしました。そんなギャップもあってか、参加者が一人二人とだんだん減っていったんです。その時はとても落ち込み悩みました。そこで思い当たったのは、日本人には当たり前の礼儀や作法だけど、他所の国の人たちには意味が分からないんじゃないか、一から言葉で伝え理解してもらう必要があるんじゃないか、ということでした。そこを見直して、あきらめず指導を続けていくと、「日本の文化は素晴らしい」と言ってくれる生徒も現れ、最終的には数も15人ほどまで戻りました。私が帰国してからも、私の次に留学した後輩が、日本文化部として継承してくれています。

自分から行動すれば、
きっかけが生まれていく。

私が留学を通して成長したと思える点は、大きく二つ。一つ目は、相手の立場になって考えることです。日本での当たり前が、海外では通用しない場面がたくさんありました。特に、アメリカは様々な文化やバックボーンを持った人たちで溢れています。異なる言葉、文化の人に分かってもらうためには、自分の考えを押し付けず、相手の意見に耳を傾け、コミュニケーションを増やすことが大切なのだと学びました。そう考えると、自分の考えが通じなくてもイライラしないで、相手を受け入れる広い心を持てるようになりました。

二つ目は行動力です。留学生だからといって明るく話しかけてくれるというわけではありません。自分から話しかけなければ友達ができないので、学生に片っ端から話しかけたことも。もちろん変な顔をされることもありましたが、それがきっかけとなって仲良くしてくれる人を作ることができました。留学中に1日だけ、疲れて部屋にこもって何もしない日があり、その日は本当に何も起こらなかった(笑)。空手部を作ったときもそうなのですが、何か結果を残すためには行動しないとダメなんだと、あらためて思いましたね。

受験生へのメッセージ

成城大学は留学のためのサポートが充実しています。SIEPでは、自分の弱点だと思う分野を選択して授業を受けることもできます。私には、異文化交流についての理解を深める「留学準備演習」や「Aacdemic Skills」の受講が非常に力になりました。大学では主に2つの長期留学制度があって、私は「認定留学」を選びました。学費や生活費などは自己負担ですが、校納金のうち成城大学への授業料は全額免除されます。留学中に取得した単位を成城大学の単位として互換できるので、4年で卒業できるのもメリットでした。

留学したいと思っている人は絶対に行くべきです。現地での辛い出来事、楽しい出来事はすべて貴重な体験となって、就活だけでなく、これから生きていくうえでかけがえのない財産になるはずです。

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