高校時代、新しいことを学びたいという気持ちから、社会科の選択科目の中で政治・経済を選びました。特に、経済分野で学んだ市場経済の仕組みや金融・財政といった事柄が日常生活と深く関わっていることを知り、興味を持ちました。成城大学の経済学部を選んだのは、2年次からゼミが始まるカリキュラムに魅力を感じたから。じっくりと専門分野を学ぶことで、高い専門性が身につくのでは、という期待感がありました。また、全国の文系大学の中でも早くからデータサイエンス教育を開始し、基礎から応用まで段階的に学べる体制が整っているところにもひかれました。
市場経済の仕組みを学ぶ「ミクロ経済学入門・演習」は、高校の政治・経済の授業でもっとも興味を持っていた分野だったので、より専門的な学びの内容にワクワクしました。ミクロ経済学では、需要曲線や供給曲線によって、家計・個人における財やサービスへの需要と、企業側の供給の関係性を理解していきます。先生からの一方的な講義ではなく、学生同士で理解したことを共有して問題を解くグループワーク形式で授業が進み、コミュニケーションを取り合って答えにたどりつくことでより理解が深まり、毎週の授業が楽しみでした。
現在は、都市経済学ゼミナールに所属し、データ分析を用いた都市や街に関する経済学を学んでいます。フィールドワークやグループワークが多いゼミです。街中にある空き家が近隣住宅に及ぼす影響を検証するために、成城の街を歩き回って空き家を探し、マッピングしたことも。グループでフィールドワークを行うので、協働力やコミュニケーション力が向上します。また、先生から出される課題を解く際には、授業後にグループで集まって解き方を検討したり、発表のためのスライドをまとめたりします。先生からの鋭い質問に回答できるよう、全員がしっかり内容を理解しておく必要があり、緊張感を持ちながらも和気あいあいとした雰囲気の中でゼミ活動に取り組んでいます。
大学では、自分の興味や関心にあわせて多分野にわたる科目を履修できるので、少しでも楽しそう、学んでみたいという授業は受講して、好奇心の幅を広げていくことを心がけています。その一環として、データサイエンスや統計学を履修。文系でもデータサイエンスや数学的な知識、スキルがあると強みになると思い、取り組んでいます。難解な部分もありますが、自分で選んだことなので真剣に向き合っています。多種多様なデータの情報処理技術を身につけ、将来、どんな仕事に就いても社会に貢献できる人材になりたいです。
※記事内容・写真は2024年取材時のものです。