高校生の頃、弟が友達と一緒にゲームをプログラミングしている様子を見て、おもしろそうだなと感じていました。また、1年次の「データ解析入門」という授業を通じて、データサイエンスを体系的に学んでみたいという気持ちが高まり、2年次からデータサイエンス科目を履修しはじめました。一から分かりやすく学べる点が魅力です。「機械学習基礎」の授業では、先生が組んだプログラムをお手本に自分で作ってみる演習課題があり、結果が目に見えるので楽しいです。
2年次に、ゼミの先生から「成城大学データサイエンス・コンテスト」があることを教えていただき、チームで出場することになりました。テーマは、社会的成功について日本・台湾・韓国の意識の違いを比較するもの。用意された膨大なデータを分析し、自分たちの仮説をプレゼンしました。データサイエンス科目を履修して間もない頃だったので分からない部分も多く、学科やゼミの先生にもアドバイスをいただきながら4か月ほどかけて取り組みました。これまでで一番がんばったと感じる出来事で、分析結果を解釈する視点の大切さを学びました。
大学進学を機に長崎から上京し、成城大学の国際交流学生寮「アミスタ南烏山」で生活しています。多様な国の留学生と共に生活する中で、「焼きそばと蕎麦はどう違う?」「なぜ、日曜日から始まるカレンダーが多い?」など、日本文化に関するさまざまな質問を受けます。日々、文化の違いを感じ、日本では当たり前でも、世界では違うということを知る良い機会になっています。英語のリスニング力も自然に伸び、大学2年次のマレーシアでの短期語学研修への後押しとなりました。
高校までは明確な将来の夢がなく、どちらかというと受け身な姿勢の日々でした。大学生になり、先輩方から「なんでもやった方がいいよ」とアドバイスされ、勇気を出して一歩踏み出してみたら、自分から飛び込んでいくことがどんどん楽しくなっていったのです。自分がこれほどまで興味を持って何かに取り組んだり、留学生と仲良くなったりするとは想像もしていなかったのですが、驚くほど価値観が広がり、充実した大学生活を送っています。学科の授業やゼミ、データサイエンス科目を通じて身についた分析力や、解釈する思考力を活かし、企業や組織の課題を見つけ、改善策を提案するような仕事をしたいです。
※記事内容・写真は2024年取材時のものです。