私がデータサイエンス科⽬を履修したのは、「社会問題を解決するソーシャルビジネスを営む」という将来の夢を実現したいという思いがあったからです。当時、さまざまな問題について考えれば考えるほど、「⾃分にはその問題を解決するための術がない」、「私には考えることしかできない」と思うようになっていました。そう思い悩む中で出合ったのがデータサイエンス科⽬でした。「ここでAIについて学べば、解決できる問題がでてくるのではないか」と考え、履修することにしました。
データサイエンス科⽬についてあまり詳細を調べずに履修したのですが、実際に学んでみるとその可能性は私が思っていたよりもはるかに⼤きいものでした。授業が進むにつれどんどん興味が湧き、気づけばデータサイエンス科⽬の履修数が4つにまで増えていました。そうした中、私には「越境⼈間になる」という明確な⽬標ができました。イノベーションを起こすには、独⽴しているさまざまなプロフェッショナルを結びつける⼒が必要ですが、その役割を果たすのが越境⼈間です。⾃⾝がプロフェッショナルとして活躍するだけでなく、⼈と⼈とを結びつけられる⼈材としても活躍したいと思っています。
⼊学当初はやりたいことが⾒つからずもやもやしていましたが、明確な⽬標を持って活動する先輩⽅を⾒て、「私ももっと積極的になろう!」と思えるようになりました。
授業、部活、バイトのフル稼働で体調を崩したことも。しかし、同時にものごとに優先順位を付けて取り組む⼤切さを学びました。
⼤学受験で⼒を出し切れなかった⾃分に納得できず、⼊学当初はもやもやした思いがありました。しかし、将来の夢に向けて⽣き⽣きと活動する先輩⽅の姿に触発され、いつまでも悩まず私も前に進もうと思うようになりまた。途中、がんばりすぎて体調を崩しましたが、そこでセルフマネジメントの重要性にも気づかされました。留学先からの緊急帰国はとても残念でしたが、「そのおかげでデータサイエンス科⽬に出合うことができ今の私がある」と前向きに考えています。
私の将来の⽬標は「社会問題を解決するソーシャルビジネスを営むこと」です。そのファーストステップとして、来年の4⽉から働く予定の⽇本IBM株式会社でITコンサルタントとしての経験を積むことを⼀つ⽬のゴールとして設定しています。また、現在はさまざまな課題発⾒に重要な役割を果たすと考えられるデザインについての卒業研究を進めています。夢の実現に必要なものは何か、今の⾃分に⾜りていないものは何かを考え、⼀つひとつ取り組んでいきたいと思います。
※記事内容・写真は2021年取材時のものです。