高校時代、LGBTQ+の友達がうつ病を発症したことで、身近にいた私は日本での多様性への理解の無さに違和感を覚え、大学に進学したら個人主義や多文化共生の考え方が進んでいる海外で生活してみたいと考えていました。そして、成城大学に入学し大学3年次にカナダのアルバータ大学へ留学することになりました。数ある留学先の中からアルバータ大学を選んだのは、自然豊かな土地で学びたかったこと、また日本人が少なく世界中からさまざまな留学生が集まっている環境でこそ、多文化共生や多様性について学べると考えたからです。
留学では語学力はもちろんですが、どんな時も、何事にも、積極的に挑戦することの大切さも学ぶことができました。日本語を学びたい学生と英語が学びたい学生が集う「日本語クラブ」に参加したり、日本語の授業のTAとして先生のサポートを行ったり、大学内の活動以外にも、アルバータで開催されるトライアスロン世界大会のボランティアスタッフに応募・参加するなど、日本にいる時より何倍もアクティブな毎日を過ごす事ができました。その結果、現地でできた友達は15か国300人以上。彼らはみなライフスタイルが異なり、食べるものも違えば、お風呂に入る頻度も違います。でもそれが当たり前という、まさに私が体験したかった多様性の文化の中で生活することができました。
留学へ向けて英語学習に力を入れるとともに、大学でたくさんの友達もでき、忙しくも楽しい毎日を満喫しました。
夏休みにアメリカの大学での約2週間の語学研修「SIEPアメリカ短期研修」に参加。英語力を上達させることができず、悔いの残る研修となりました。
短期語学研修での反省を踏まえ、アルバータ大学留学中は自分の成長を見える化するため、毎日英語で日記をつけました。帰国後のTOEICで200点以上のスコアアップにつながりました。
1年次の短期語学研修先は、アメリカのウィスコンシン大学オシュコシュ校。当時は自分の英語に自信がなく、成城大学から一緒に行った友達と過ごしがちに。私以外の多くの友達はみんな積極的に英語で現地の学生と話し、街での食事や買い物も難なくこなしていて、圧倒されてしまいました。しかし、この経験があったからこそ、3年次の認定留学では「積極的に行動しよう」「ちゃんと語学力を磨こう」と決意。留学期間中は毎日英語で日記をつけることにしたところ、とても効果がありました。最終的に300ページになった日記を読み返すと、日を追うごとに英語力が向上しているのがわかり、最初の日と最後の日を比べるとその差は歴然でした。帰国後に受験したTOEICでは200点以上スコアがアップ!留学を経て、行動力にも英語力にも大きな自信を持てるようになりました。
成城大学で短期語学研修と認定留学、2度の海外生活を経験し、もっともっとたくさんの人や文化、価値観にふれて、自分の視野を広げたいと思うようになりました。そして、多くの経験を自分の力にし、自分の考えやアイデアを世界中に発信していきたいと思っています。本当は学生時代のうちに日本中、世界中を旅して回りたかったのですが、コロナ禍で叶わず。世界をもっと知りたい、目にしたいという想いから、卒業後は観光業界に就職することにしました。旅行代理店から内定をいただくことができ、これからはじまる新しい生活がとても楽しみです。
※記事内容・写真は2022年取材時のものです。