海外での生活や勉強を通して
そこに住む人の考え方やスタンスを知る。

法学部 法律学科 4年

埼玉・獨協埼玉高等学校 出身

アメリカの文化や言語に
直接触れるため、決意した留学。

2022年8月から12月にかけて、アメリカに留学しました。父親の影響でアメリカの映画や音楽に囲まれて育ち、幼い頃から海外に興味があったのがきっかけです。高校の英語の授業で、ALT(Assistant Language Teacher)の先生と英語で会話できたことに感動を覚え、もっと語学力を身につけたいという意欲が高まり、留学を真剣に考えるようになりました。また、私が大学に入学した2020年からコロナ禍に入り、部活などに入る機会を失って閉鎖的になっていた中で、生活を大きく変えたいという想いが湧き、絶対に留学しようという強い気持ちにつながりました。

アメリカで生きる人々の言葉が
意志を持つ大切さを教えてくれた。

アメリカに留学してもっとも大きな影響を受けたのは、「生き方」の部分です。日本には相手の意見を尊重する文化がありますが、アメリカは自分の意見を主張する文化が根強い国。曖昧な話し方をしていると相手に主導権を握られてしまいます。僕自身も留学当初に圧倒されてしまう経験をしたので、自分の意見を持つことを意識するようになりました。留学前、バディプログラムでサポートしていた交換留学生が、ちょうど私の留学時にアメリカに帰国していたのは幸運でした。お互いの国を案内し、助け合うことでお互いに文化を吸収することができ、双方の留学の成功につながりました。また、現地の課外活動で参加した日本語クラブでは、日本に興味を持ってくれている学生と仲良くなり、一緒にドライブに行ったり、日本の映画を見たりと外国での生活も満喫しました。アメリカで知り合ったみんなのおかげで、自分の意志を持ち、物事をプラスに捉えられるようになりました。

アメリカに飛び込んだからこそ
国際交流の奥深さと難しさを知った。

留学先の大学では、もともと成城大学で専攻していた国際関係論の授業を中心に履修しました。アメリカの授業では、国際的な政策が形成されるプロセスを実践的に経験していくので、より教養が深まった実感があります。「Japanese perspective」という授業では、日本人の視点で積極的に発言しました。その時にやや踏み込んだ発言をしてしまい、先生から「クラスの中にはさまざまな文化背景を持つ人がいるから、気をつけようね」と言われたのです。何気ない発言が人を傷つけるかもしれない。日本にいるときは気づけなかった現実と難しさに気づかされました。

成長させてくれたアメリカに戻って
現地の方々のためになることをしたい。

いずれは駐在員としてアメリカを訪ね、現地で働きたいと考えています。就職活動を進め、ゼネコン(総合建設業者)から内定をいただいたので、まずは日本でしっかりと働いて成果を残し、将来的に海外の営業所に行くことを目標にしています。学生のうちに英語をマスターするため、アメリカの友達とテレビ電話で話したり、オンライン英会話を再開したり、できることから始めています。アメリカは僕にとって大切な場所になったので、インフラの整備などの形で恩返しがしたいです。

※記事内容・写真は2023年取材時のものです。