大学進学を考えたとき、地元の静岡よりも東京の大学で学び、自分の可能性を広げたいという思いがありました。ワンキャンパスで少人数制教育の成城大学なら、大学で知り合う人たちとコミュニケーションを取りやすく、人とのつながりをつくっていけそうだと感じ、進学先に決めました。そして、社会に出てからどんな仕事に就いても必ず役に立つ法律の知識を学ぶために法律学科を選び、人や組織をサポートすることに結びつけたいと思っています。
これまでに印象に残っている授業は「刑法Ⅰ」です。刑法総論に関する基礎的な理解と知識を得ることで、具体的な事案において論点を的確に把握し、どのように刑法が適用できるかを学びました。事例についてイメージがしやすく、学びやすかったです。刑法のほかに憲法、民法といった基本三科目の基礎や、国際法、平和論なども履修し、国際的視野に立った法律学を身につけています。
所属している行政学ゼミナールでは、動物行政の研究をテーマに、動物をめぐる公共政策について学んでいます。例えば、ペットブームがもたらすさまざまなトラブルや、保健所で処分される犬や猫の問題、ペットをめぐる近隣トラブルや医療過誤問題など、取り扱うトピックは多岐にわたります。また、動物園の動物や実験動物など、普段、意識しないような動物たちの問題もテーマに挙げ、新しい考え方に出会い、自分の学びを深めていけるゼミです。以前は、SNSなどで動物実験反対といったメッセージを見かけると、その意見を全面的に受け入れていたのですが、このゼミを通して実験を行う職員の方の意見を知り、もっと深く本質を考える必要があることを理解しました。
入学当初は知り合いが一人もいませんでしたが、厚生部という学内団体に所属したことで、一気に人間関係が広がりました。部員数の多い団体なので、さまざまな意見を持った学生たちと関われるところが魅力です。成城大学のオープンキャンパス運営や、学生に向けたアルバイト、アパート・マンションの紹介などが主な活動で、職員の方と連携を取って進めることが多いため、メールの書き方、資料の作成法、依頼の仕方など社会人としての基礎力が自然と鍛えられます。今年度は大学祭に厚生部で出店する際の購買関係の責任者を務めているので、販売品目の決定や、保健所に提出する資料の作成、仕入れ先とのやり取りなど、とにかくやることが山積みです。その中で、人と話すことや、ほかの人の意見を聞いて新しい考え方に触れることにやりがいを感じるため、将来は、イベントを企画するような仕事で、学んできた法律の知識も活かしたいと思い始めています。
※記事内容・写真は2024年取材時のものです。