動物愛護への関心から進んだ法学の世界は
自分の視野を広げてくれた。

法学部 法律学科 2年

北海道・遺愛女子高等学校 出身

野良猫の置かれた環境を改善するため
きちんと学びたいと思った動物愛護法。

高校生の頃から動物愛護法に関心があり、より専門的に勉強したいと思い法学部を志望しました。以前から実家で猫を飼っていたこともあり、猫に興味があって検索した時に、野良猫の生態や殺処分に関する動画が出てきました。なぜ飼われている猫とここまで違う状況になってしまうのか、調べてみたいと思ったのがきっかけです。成城大学には動物政策に詳しい先生がいることを知り、その先生の授業を受けてみたいと思ったので、地元の北海道から上京して進学することを決めました。

国内外の法制度に関する講演を聴き
日本が置かれている状況を実感。

印象に残っている授業は、「司法制度論Ⅰ」です。その中で行われた、公共訴訟(社会課題の解決を目指す訴訟)を支援するプラットフォーム「CALL4」に関する特別講演会は特に記憶に残っています。アメリカでは公共訴訟だけを取り扱う弁護士団体もあるほど盛んですが、日本は「CALL4」ができたばかりでかなり状況が違うという話を聞きました。日本で暮らしていると、日本は進んでいる国だと勘違いしてしまうところがありますが、そうではない部分もあると知り、気が引き締まりました。

ゼミでの白熱した議論は
自分の考えや視点を振り返る機会になる。

現在は、入学のきっかけになった打越先生が担当している行政学ゼミナールに所属しています。動物への思いが強いゼミ生が多く、議論では意見が分かれることもありますが、違う立場の人の話を聞くことで、自分の視野の狭さを振り返ることができます。例えば、動物実験に関する議論で、私は反対の立場でしたが、実験が終わった後はペットとして引き取られて幸せに暮らしている動物がいることを知り、一概に悪いとはいえないと感じました。先生が参考書には載っていない現場の状況や最新の事情も教えてくれるので、知識の幅が広がります。

さらに動物に関する知識を深めて
たくさんの猫を幸せにしたい。

将来の目標は、猫の保護活動に携わり、幸せな猫の数を増やすこと。そのため、動物政策に関する著書を読んだり、「ねこ検定」の勉強をしたりして、知識を深めています。いままで以上に、猫の譲渡会や保護活動のボランティアにも参加したいと思っています。活動を続けるには、しっかり働いて自分の生活を維持することも大切なので、就職活動もきちんと並行して行っていきます。何かしらの形で動物につながるような会社に就職したいと思い、いろいろな業界や職種に目を向けています。

※記事内容・写真は2023年取材時のものです。