⽗が法学部の出⾝であることや、テレビでさまざまな事件や事故の報道に触れる中で憲法や⺠法、刑法などについて興味を持つようになりました。法律は普段の⽣活の中で⽬に⾒える形で現れることは少ないです。しかし、例えば⾞を運転する際には道路交通法を守り、普段の買い物では⺠法上の契約が発⽣しているなど、私たちの⽣活の根幹を⽀えているものだと意識するようになりました。また、法学部=司法試験というイメージが強かったのですが、みんな法曹の道に進むわけではなく、将来の選択肢がさまざまな分野に広がっていることにも気がつき、⼤学で法律を学ぼうと考えるようになりました。
特に印象に残っているのは、死刑制度をテーマにした2年次の「基礎演習」です。授業を受けるまで深く考えたことはなかったのですが、⽇本の死刑制度の現状や海外での考え⽅、被害者遺族の想いなど、さまざまな視点から⾒た時にとても難しい制度だと気がつきました。私はそれまで「どちらかと⾔えばあった⽅が良いのでは」と考えていました。しかし、「重⼤な罪を犯したのだから犯⼈は死刑になって当然」という考え⽅がある⼀⽅で、被害者遺族の中には「⽣きて罪を償って欲しい」「死刑判決が出ても何も解決しない」と考えている⽅もいることを知り、⾃分の考えだけでなく、たくさんの⼈の意⾒を聞き、視野を広げることの重要性を学びました。死刑制度の存廃については⾃分の中ではっきりと答えが出せておらず、継続して考察している問題の⼀つです。
英検準1級に挑戦するも合格できず、⼤学受験も第⼀志望に受かることができず、物事がうまく進まない時期でした。
⼊学後にはピアサポーターと厚⽣部に所属し、授業以外の活動にも積極的に取り組むことで、⼤学⽣活が充実しました。
ピアサポーターは、オンラインを活⽤することで以前と変わらず活動を続けることができました。
⾼校3年⽣の時には資格試験や⼤学受験で思うような結果が出ずにショックを受けることもありましたが、あまり気にしすぎずに気持ちを切り替えて⼤学⽣活に臨みました。⾼校⽣の時から学校説明会のスタッフなどをやっていたので、⼤学でも学⽣を⽀援するピアサポーターや、オープンキャンパスや⼊試のサポートをする厚⽣部に所属。特にピアサポーターは当時まだ新しい団体だったので、今後どういう活動をしていくかなど、⽴ち上げに関わる気持ちで積極的に取り組むことができました。
将来の⽬標については、まだ明確な⽅向性は定まっていませんが、もちろん学部、学科での学びを活かせる仕事に就きたいと考えています。法律の知識だけでなく、⼀つの物事に対していろいろな視点から考えるリーガルマインドは、司法の世界以外でも役⽴つ⼒だと思っています。また、ピアサポーターや厚⽣部でのイベント運営の経験など、⼤学でのすべての学びを活かして社会に貢献していきたいです。
※記事内容・写真は2021年取材時のものです。