⼈間の⾏動⼼理を学び、あらゆる
モノ・コトのデザインに落とし込む。

社会イノベーション学部 ⼼理社会学科 3年

東京・北豊島⾼等学校 出⾝

⼼理学と経営学、どちらかに絞るのではなく
両⽅を幅広く学べる環境。

⼤学進学を考えた際、⼼理学が学びたいけれど、経営学やビジネス関連の分野にも興味があり、どちらに進むか悩んでいました。そんな時、⾼校の先⽣から「ここならどちらの分野も学べるよ」と、社会イノベーション学部を紹介してもらいました。私の興味のあるさまざまな分野について広く学べるだけでなく、今後、新たな社会を創造していく上で⽋かすことのできない「イノベーション」に関する先進的な分野についても同時に学ぶことができるところに惹かれ、⼼理社会学科を選びました。

⾝の回りのあらゆるモノには、
「使いやすさ」を追求した隠れた⼯夫がある。

学科の授業で特に印象に残っているのが「ヒューマンインターフェイス論」です。「デザインが⼈の⾏動にどんな影を与えているのか」、「使いやすいデザインとは何か」について考える授業です。例えば、電⾞の駅構内のゴミ箱。新聞を捨てる投⼊⼝は横⻑、カン・ビン・ペットボトルの投⼊⼝は丸形、その他のゴミは広めの投⼊⼝になっていることが多いと思います。投⼊⼝を捨てるモノに近い形でデザインにすることで、⽂字を⾒なくても⾃然とゴミの分別ができるようになっていて、「意識しなくてもなんとなくわかる」操作感を⽣み出す「アフォーダンス理論」というデザイン設計が⽤いられています。こうした⼈間の特性を上⼿く活⽤したデザインについて学ぶことが⾯⽩く、⾝の回りにどんな⼯夫がされているのか、またどんな課題があるのかを考える洞察⼒が⾝につきました。

プレゼンコンテストで準優勝!

班のメンバーと空き時間や放課後を使って⼊念に準備して挑んだ学科内のプレゼンテーションコンテストで、準優勝に選ばれました。

学外のコンテストに参加も不完全燃焼

友達とチームを組んで、学⽣ビジネスコンテストに参加しましたが、途中で⼿が回らなくなってしまい不完全燃焼で終わってしまいました。

学外での活動も充実!

学外の学⽣団体にも参加し、社会⼈の⽅に「働くこと」についてインタビュー。有意義なお話をたくさん伺えました。

⾃信を持って意⾒や考えを
発表するために⼤切なこと。

1年次に参加した「WRD※」のプレゼンテーションコンテストで準優勝することができました。約3か⽉の準備期間、⼊念な下調べをし、授業の合間や放課後などの時間を使って班のメンバーと徹底的に議論を重ねました。膨⼤な資料を調べていたため、コンテスト当⽇はどんな鋭い質問が来ても慌てず答えることができました。⾃信を持って考えを発表するには、テーマについて徹底的に調べ、⼗分な知識をつけることが⼤切だと学びました。

※Write=書く、Read=読む、Debate=議論する、という基礎的な能⼒を鍛える授業。

⼈間はもちろん、
ロボットにも使いやすいデザインを。

私の将来の⽬標は、⾼齢者にも使いやすいデザインを学び、施設づくり、環境づくり、⾷品づくりなど、さまざまなところに活かせるようになることです。そのために現在は、ゼミで⼈間の認知特性についてより深く学んでいます。また、⼈型ロボットの「Pepper」を使った実験にも取り組んでおり、ロボットが私たちの暮らしのどのようなシーンに活⽤できるかを学んでいます。ロボットが活⽤されていく時代に、⼈だけでなくロボットにも使いやすいデザインも学びたいです。

※記事内容・写真は2021年取材時のものです。