大学で得た経営学の学びが社会に出てから役立っているという話を家族から聞くことがあり、もともと経営学に興味を持っていました。ただ、学びたい分野を絞りきれていなかったので、成城大学の政策イノベーション学科なら政策、戦略、心理、社会の4つの異なる視点から多角的に学びを深められると感じ、進学を決めました。「イノベーション」がつく学部名にもワクワクしたことを覚えています。入学してから驚いたのは、想像以上に各領域を深く学ぶこと。各領域を4年間かけてしっかりと学びながら、それぞれが関わり合っていることに気づく瞬間が、この学科で学ぶ醍醐味です。
印象に残っている授業は「イノベーション戦略論」です。イノベーションから利益を得る企業と得られない企業の戦略や組織構造について理解を深め、現代社会の企業活動において、イノベーションを生み出すことの重要性を学びました。イノベーションは、単に技術変革を指すのではなく、これまでの技術や知識の蓄積を新しい価値観でとらえ直し、別の活用の仕方を見出して新しい価値を生むこと。また、新しい価値やサービスが社会に普及するためには、環境や戦略、消費者心理など多くの要因が関係していることを学び、イノベーションの多様性にますます興味を持ちました。
現在は国際経営について学ぶ竹之内ゼミに所属し、海外展開する多国籍企業のイノベーションや経営、戦略、組織、生産などを理解し、多国籍企業の経営に関する諸問題を考察する力を養っています。ビジネスコンテストやビジネスゲームなどを通じて培った知識を実践に移すことで、より理解が深まっていきます。夏休みには、海外研修として、東南アジアで経済成長が著しいタイやベトナムを訪れ、日系企業や現地企業で働く方々に話を聞く機会も。日本だけでなく、国際ビジネスについても体験を通して学べるのがこのゼミの特徴です。
課外活動では、應援團チアリーダー部で部長を務めています。未経験で入部したので、練習メニューや目標設定、チームをどのようにまとめるかなど、わからないことも多く、たくさんの壁にぶつかりました。そんなときに支えになったのが同級生の存在です。目標に向かって全力で取り組み、本気で向き合ってくれました。お互いに高め合い、信頼関係を築き上げた素晴らしい仲間がいたから、何事にも挑戦し、成長につなげることができたと思います。将来は、航空業界での仕事を通じてイノベーションを推進し、お客様に新たな価値を提供できるような存在になることを目指しています。
※記事内容・写真は2024年取材時のものです。