文学作品を読み、意見を出し合う場が
新たな視点や考えに気づかせてくれる。

文芸学部 国文学科 3年

東京・桜美林高等学校 出身

文学作品や言葉の研究を通して
コミュニケーション能力を高める。

もともと本を読むのが好きだったこともあり、文学を専攻したいと考えていました。大学を探す中、成城大学国文学科の「言葉の学びを通じてコミュニケーション能力を高める」という特色を知り、興味を抱くように。文学作品を通して言葉一つひとつに着目し、物の見方や考え方の幅を広げられるのではないかと感じ、志望しました。オープンキャンパスで訪れた際に学内の雰囲気の良さを感じたことや馬術部があることも、成城大学を選んだ理由の一つです。実際に馬術部に所属し活動しています。

一つの作品の考えを述べ合うことで
見えるのは、人によって異なる「視点」。

1年次の後期に履修した「近代文入門」は、特に印象に残っています。詩や童話、小説など、多様なジャンルの作品を扱う講義です。授業は、学生自身が作品を読み込んだ上でそれぞれの感想や考えを言い合い、理解を深めていくスタイル。同じ文章でも人によって捉え方が異なることを知り、新鮮に楽しむことができました。また、作品をただ読むのではなく、文章の中に出てくる匂いや音などの表現を意識しながら、「五感」を用いて読む進める手法もユニークで、文学作品により一層親しみを持てるようになりました。

学生や先生とのつながりを大切にしながら
一つの作品を読み解いていくゼミナール。

所属している漢文学ゼミナールでは、『本朝無題詩』という平安時代後期の漢詩集について学んでいます。当時の作者たちの発想や表現を一つずつ紐解きながら、詩を書いた時の心情を想像し、丁寧に読み進めています。少人数制のゼミなので、学生同士の距離はもちろん、先生との距離も近く、作品において理解しにくい部分があった時に質問や相談をしやすいのが良いところ。先生は、わからないことを解消するために一緒に資料を探してくださるなど、親身になって話を聞いてくれるので、安心感があります。

古人の生き方を学ぶことは
今を生きる自分の将来にもつながる。

将来は、国文学科で培った幅広い教養を活かし、相手に安心感を与えられる人になりたいです。授業で学んだ『論語』には、「人は言葉によって奮い立ち、礼儀によって規範を身につけ、音楽によって人格を形成する」という意味の言葉があります。私は中学生の頃から現在まで体育会系の部活に所属し、礼儀を大切にしてきました。この経験は、社会に出ても役に立つと感じています。残りの大学生活で、作品を通してさらに古人の考えや生き方を知り、自分の経験と結びつけ、自分なりの見解を出せる人になりたいと思っています。

※記事内容・写真は2023年取材時のものです。