過去の文献や美術品に触れることで
ヨーロッパの昔から今にかけてを知る。

文芸学部 ヨーロッパ文化学科 2年

埼玉・西武学園文理高等学校 出身

幼い頃に旅したヨーロッパで芽生えた
異国の文化への興味が進学のきっかけ。

家族旅行や修学旅行でヨーロッパに行った経験から、ヨーロッパ文化に興味を持っていたため、進学を決めました。イタリアやフランス、イギリスなどを巡る旅では、美術館を訪ねる機会が多かったので、自然と美術品に魅かれていきました。中でも、中世の作品が好きです。何百年も前に生きていた人が描いたものが残っていることにロマンを感じ、とても魅力的に映ります。せっかく大学で専門的に学ぶのであれば、興味のあるものを選びたいという気持ちも強かったです。

「怪物」の描かれ方から読み解く
ヨーロッパの歴史と日本との共通点。

「ヨーロッパの文化」という授業での『怪物を巡る旅』に関する講義が、印象に残っています。13世紀から16世紀にかけては怪物が存在すると信じられ、作家の中には実在する動物に似せた風貌で描く人もいれば完全に空想で描く人もいたという話や、17世紀には都市伝説的な扱いになったという話を聞き、その変遷に興味が湧きました。日本の妖怪に似た見た目の怪物も多いことから、国や文化が違っても人が恐怖を感じるものには共通点があると気づき、関心が深まりました。

好きなものをさらに深掘りすることで
「知りたい」という意欲が強くなる。

ヨーロッパ文化学科の授業を受けることで、海外をより身近に感じられています。言語の授業でも、その国の文化について学べるので、行ったことがない国に関する知識も深まります。文化遺産の動画を見るのが好きで、YouTubeなどでよく見ています。歴史的背景や制作された意味を知った上で見ると、多くの新たな発見が。高校生までは「受験のために勉強しよう」という意識でしたが、大学で興味のあることを学ぶと、さらに知りたいという意欲が湧き、勉強に取り組む姿勢が変わりました。

将来に活かせる資格取得を目指しながら
さらにヨーロッパの文化に触れていきたい。

今は公認会計士を目指し勉強しています。資格の取得が難しいという話を聞くので、早めに勉強を始めて、卒業する頃には知識が蓄積されている状態にしたいと考えています。一方で、ヨーロッパ文化の学びを活かしたいという気持ちも。例えば、海外旅行に行った時にガイドができるような知識をたくさん取り入れていきたいです。ドイツ語を履修しているので、いつかドイツにも行ってみたいと思っていますし、イタリアの美術品が好きなので、再びイタリアに行って現地の文化に触れることも目標の一つです。

※記事内容・写真は2023年取材時のものです。