語学力だけでなく文化も学び、
真の英語理解力を磨く。

文芸学部 英文学科 4年

東京都立田園調布高等学校 出身

英語に関する幅広い学びを得て、
自分のやりたいことを見つけたい。

私の高校時代の友達には、偶然、帰国子女や海外にルーツを持つ子が多くいました。みんなで英語を母語とする先生のところへ行きランチをしたり、放課後にお話しに行ったり、次第に私一人でも先生の元を訪ねるようになりました。そんな友達や先生と交流する中で自然と英語に興味を持ち「大学ではもっと本格的に英語を学びたい」と考えるようになりました。英語は多くの大学で学べますが、当時まだ具体的な目標がなかった私は、「英語について広く学べる環境で自分のやりたいことを見つけたい」と思っていました。そうした中、成城大学では英語学、英語文学、英語圏の文化など、英語にまつわる幅広い分野を学べると知り、進学することにしました。

1本の外国映画を通して、
背景にある当時の文化を紐解く。

「英語文化アカデミック・プラクティス」の授業はとても印象に残っています。1年間で1本の洋画をじっくり分析するというもので、私はヒッチコック監督の『Rear Window(裏窓)』 を取り扱いました。カメラワークや音楽のことだけでなく、登場人物の役割についても考え、背景にある当時のジェンダー観や文化についても学べました。1本の映画を何度も繰り返し観て分析する経験ははじめてのことで、1つのシーンにこんなにもこだわりや工夫がされているのかと衝撃を受けました。また、英語文化ゼミナールでは3年生前期で卒論のテーマと内容についてのプレゼンテーションを行うため、早い段階から高い意識が持てました。私はファッションが好きで、19世紀のイギリスで女性に装着が義務付けられていたコルセットをテーマに、その時代背景とフェミニズムを紐付けた研究をすることにしました。3年後期には卒論の約1/3を書き終えた状態になり、就職活動にも安心して臨むことができました。

英語や海外に対する関心が高まる

帰国子女や海外にルーツのある友達が多く、英語の先生とランチをしたり放課後におしゃべりをしたりする中で、自然と海外の文化に興味を持つようになりました。

勉強のモチベーションが一気に下がる

家庭の事情で目標であった留学に行けなくなり、英語学習のモチベーションが下がりましたが、部活やアルバイトなどでは充実した毎日を過ごせました。

ステイホーム期間を満喫

第2外国語の中国語の勉強を本格化し、大学の授業以外にもオンラインでネイティブの方と毎日会話するなど、授業・中国語・部活・就活の4つにより充実したステイホーム期間を送れました。

コロナ禍を嘆くのではなく、
前向きにできることに挑戦。

コロナ禍で思っていた大学生活が送れず、1年次では学びに対する意欲を持てずに、部活やアルバイトに明け暮れる日々を送っていました。しかし、「このままでは大学での4年間をふいにしてしまう。コロナ禍であってもできることはきっとあるはず!」と、前向きに活動することを意識しました。通学が無い分できた時間を使って、第2外国語の中国語を勉強するためにオンラインでの会話レッスンにチャレンジしたり、少しずつ就職活動について調べはじめたり、新しいことに取り組みだすと毎日がたちまち忙しく充実したものへと変化していきました。

グローバル時代にいつ、どこでも、
学んだ英語力を発揮できるように。

私には「関わるすべての方の日常をもっと楽しいものにする」という大きな目標があります。そのため、常に「いま行っていることは誰かの笑顔につながるのか」を意識し、部活動やアルバイトなど、何事にも取り組むようにしています。卒業後、大学での学術的な学びを直接活かせる進路ではなくても、海外の方と関わる機会は多くあると思っています。そんな日がいつ来てもいいように、文化を含めた外国語学習を怠らず、日々勉強に励んでいきたいと思います。

※記事内容・写真は2022年取材時のものです。