さまざまな芸術作品の背景を知り、
作品の⾒⽅、楽しみ⽅が深まる。

⽂芸学部 芸術学科 3年

千葉県⽴千葉東⾼等学校 出⾝

昔から好きだった芸術作品の魅⼒を、
もっと深く掘り下げていきたい。

昔から周りに美術館や博物館が好きな家族や友⼈が多く、私も⼀緒に出かける中で⾃然と芸術が好きになっていました。また、私は歴史も好きで、各時代を語る上で⽋かせない芸術作品に興味がありました。当時は、「きれいだな」「すごいな」という程度の感想しかなかったのですが、次第に「この作品はなぜ⼈々を惹きつけるのか」と考えるように。⼤学では、絵画だけでなく映画や⾳楽など幅広い芸術作品について学び、知識を深めたいと考え、各分野の専⾨教員がいる成城⼤学の芸術学科への進学を決めました。

映画のストーリーを追うだけでなく、
細かな演出に隠されたメッセージを読み解く。

主に⻄洋絵画について学びたいと考え芸術学科に⼊ったのですが、「映画学」の授業を受け、映画の新しい魅⼒に気づきました。特に印象に残っているのは、授業で『スパイダーマン』を取り扱ったときのことです。この作品が作られた時期がアメリカ同時多発テロ事件の翌年であることに着⽬し、先⽣が「重要な場⾯に星条旗がよく映る」と指摘。「この演出は『アメリカは負けない!これからも世界を引っ張っていく!』というメッセージにも読み取れる」と解説されました。それを聞いた私は、まさに⽬から鱗が落ちる思いでした。以降、映画を⾯⽩いかつまらないかという単純な感想ですまさず、作品の構成や演出など細かな部分に注⽬し、「何を意図しているのか」、「どんなメッセージが込められているのか」ということまで踏み込んで考えながら鑑賞するようになりました。

必修科⽬に集中

芸術学科の1年次は必修科⽬が多いので、単位を取りこぼさないようにしっかり時間割を組んでがんばりました!

コロナ禍で今後の部活動に不安

映画研究部に⼊っているのですが、コロナ禍でなかなか活動することができなかったため、今後の部活動が⼼配でした。

授業も部活も楽しむ!

まだ完全に以前の⽣活には戻っていませんが、⼤学での残り少ない時間を悔いのないように過ごしたい!

コロナ禍を怯むことなく、後悔のないよう
今できることに全⼒で取り組む。

1年次は毎⽇朝から晩まで授業が詰まっていて余裕がありませんでした。しかし、必修科⽬にはさまざまな作品について⾃分たちの意⾒を交換しあう芸術学科ならではの演習授業もあり「ここに⼊ってよかった!」という充実感がありました。その後、新型コロナウイルス感染症の影響で授業はリモートになり、部活動も以前のように集まって活動することができなくなりました。そんな中でも各⾃スマホで動画を撮り、それをつなげて⼀つの作品を作るなど、さまざまな⼯夫をしながら活動を続けました。徐々に⼤学へも⾏けるようになり、残り少ない時間を有意義に過ごせるよう、授業にも部活動にも全⼒で取り組みたいです。

芸術学科で培った⼒は、
社会の広い分野で活かせるもの。

将来についてはまだ具体的に決まっていません。⼤学で⾒つけたたくさんの⾃分の好きな分野のどれかに関われる仕事を模索しています。何か⼀つに選択肢を絞るのではなく、⾃分の興味を他の分野とつなげたら何ができるのかと、できるだけ視野を広げて考えるようにしています。専⾨的な知識だけでなく、芸術学科で培った物事に対する多⾯的な⾒⽅や⾃分の考えを⾔葉にしていく⼒は、どんな分野でも活かせると思っています。

※記事内容・写真は2021年取材時のものです。