高校時代から日本史の授業が好きで、大学でも歴史について学びたいと考えていました。成城大学の文化史学科は、歴史だけでなく私たちの生活に身近な民俗学や現代の社会問題を学べる文化人類学も履修でき、広い視野を持てるようになることが魅力的でした。また私には、グローバルとローカルの両方の視点を合わせたグローカルな視点を身につけて、将来は地元である香川県に貢献したいという夢があります。そのため、成城大学の「グローカル研究センター」で授業外でも学びを深めたいと思い、進学先を決めました。
印象に残っているのは「民俗学特殊講義Ⅲ」という授業です。私は今、民俗芸能について学んでいます。民俗芸能は地域によってさまざまな違いがあり、その違いを知ることで、その地域の特色などを読み取ることができ、まさにその点が民俗学の面白さであると感じています。この授業を受けたことをきっかけに、地元・香川県の民俗芸能について調べてみることにしました。すると、長年住んでいた地域であったにも関わらず、これまでまったく気づかなかった香川の文化や伝統などの魅力を知ることができ、こんなにも世界の見え方が変わるのかと、新しい視点を持つことの大切さを実感しました。
受け身になりがちだった高校までの授業とは異なり、大学では「自分自身で学びたいことを見つけて研究できる」ことに喜びを感じました。
「文化史実習」で与論島へフィールドワークに行く予定が、コロナ禍で中止に。今できることを考え、間接的調査や先生を通じて現地の方の声を聞いたりすることで、異なる観点から学ぶことができました。
ゼミナールでは、地元・香川県の理解をより深めることをテーマに研究を進めており、この研究をもとに地元に貢献したいと考えています。
私は「民俗文化表現論」ゼミナールに所属しています。ゼミ選択の決め手となったのが、先輩方の雰囲気です。見学に訪れた際、先輩方が自分の研究テーマだけでなく、他のゼミ生の研究テーマについても積極的に興味を持って、お互いに意見やアドバイスをしながら研究を進めているのがとても魅力的でした。「民俗文化」という名のついたゼミナールですが、それに限らず幅広いテーマを研究することができ、お互いの研究について共有することで、自然と幅広い視野と多様な考え方を持つことができるようになりました。
私は、文化史学科でさまざまな地域の伝統や特色を学ぶことができました。その地域ならではの魅力に触れる中、私は地元である香川県の魅力に気づき、入学前からあった「地元に貢献したい」という想いがより一層強まりました。文化史学科に所属していますが、マスコミュニケーション学科の授業も履修しています。地元の企業に就職し、文化史学科とマスコミュニケーション学科、両方の知識を活かして、香川県の地域振興に携わりたいと考えています。
※記事内容・写真は2022年取材時のものです。