経済学科を選択したのは、生活に密着した分野である“経済”をさまざまな角度から学べるからです。高校生の頃に、老後2,000万円問題や投資の必要性が取り上げられたり、コロナ禍で先行きが不安視されたりして、自分の頭で考えながら経済と向き合いたいと感じたことがきっかけになりました。
特に成城大学では、さまざまな金融トピックを学べる「金融論」、時代ごとの経済学の変遷を追う「経済学史」など、多様な観点で経済の学びを深められるところも魅力的だと感じました。
特に印象に残っている「データ解析」の授業では、因果関係に関して大切なことを教えてもらいました。世の中にはさまざまなデータや情報があふれており、伝え方によっては誤解を招いてしまうものもあります。
例えば、「警察官が多いエリアは治安が悪くなる」というデータがありますが、実際は「治安が悪いから警察官が多くなる」という論理が正しいといえます。授業の中でこのような事例を紹介してもらったことで、自分の頭と手を動かしてデータを解析し、判断する力が養えていると感じています。
私が所属している金融論ゼミナールは和やかな雰囲気がある一方で、ディベート演習を取り入れているところが特徴的です。ディベートは前期と後期に1回ずつあり、ゼミ生全員が真剣にデータ収集や資料作成に取り組み、実践します。
また2年次では、金融をテーマとし、ゼミ生一人ひとりがテキストを基に調べた結果をプレゼンする形式で授業が進んでいきます。金融に関する情報を納得するまで理解した上で、わかりやすく人に伝えるという過程を繰り返すことで、金融を立体的に捉えられている実感があります。プレゼンスキルも身につき、このゼミに入ってよかったと心から思っています。
将来は、大学生活で培った金融の知識や人と関わるスキルを活かして、社会に貢献できる仕事をしたいと考えています。具体的な業種や職種は模索しているところで、金融業界に限定せず、想像もしていなかった業界も見てみようと思っています。モノやサービスのよさを伝える仕事にも興味があるので、広告や食品関係もチェックしています。
所属している大学祭実行委員会の先輩やOBに聞いた、就職活動や社会人経験の話も参考にしながら、大学で得たスキルや知識を最大限発揮できる場所を探して、自分を成長させ続けていきたいです。
※記事内容・写真は2023年取材時のものです。