オープンキャンパスで経営学科のミニ講義「身近な例でマーケティングについて考えてみよう」を受講したことがきっかけで、経営学に興味を持ちました。担当の先生が、さまざまな飲料メーカーが出しているペットボトルの緑茶を例に挙げながら、製品を販売する際のマーケティング戦略について教えてくれました。
当時高校生だった私にも理解できる内容で、1つの製品にこれだけの思いや考えが詰まっていると知ったことで、マーケティングの分野に強く興味が湧き、経営学科に進みました。
1年生の時に履修した「データサイエンス概論Ⅰ」は、日常生活に根づいたICT技術や基礎的なコンピュータ技術、さまざまなデータやAIの活用法を学ぶことができて、成長を感じられる授業でした。それまでは文系科目ばかり履修していたのですが、せっかく大学生活が4年間もあるのに同じ方向性の学びばかりではもったいないと感じるようになりました。
そこで、文理融合的な学びを得たいと思い、データサイエンス科目を選びました。かつてIBMで働いていた先生がIBMのビジネス向けAIシステム「Watson」の話などを交えながらAIの解説をしてくれるのが面白く、毎週授業を受けるのが楽しみでした。
所属している経営情報関連ゼミナールでは、手動では時間がかかってしまう何万件ものデータの解析を、コンピュータ技術を用いて自動化することを目指しています。
2年次には、1年かけて滋賀県の十数万件の不動産データを解析し、高い価値を持つ不動産の共通点や人気がある理由などを探っていきました。長期間にわたり、自分の力で複数の課題に取り組んでいくので、課題解決能力が向上したと実感しています。
現在は口コミサイトの商品やサービスのレビューの解析を行っています。さらに技術や知識を増やして、卒論では新たな業務の自動化に取り組みたいと考えています。
自分の行動が他者の喜びにつながる経験を、大学生活の中でたくさん積んできました。
例えば、文化部連合本部で部活の新歓活動を支援するイベントを行ったり、学内のメディアネットワークセンターでのアルバイトで在学生向けIT講座を開催したり。その中で「この企画のおかげで助かった」「学生生活の不安がなくなった」という言葉をかけてもらうことが多く、やりがいを感じてきました。
この経験とゼミでの学びを活かし、将来は社会の利益につながる課題解決の実現を通して、多くの人の笑顔や喜びを創出する仕事をしたいと思っています。
※記事内容・写真は2023年取材時のものです。