入学時のガイダンスでデータサイエンス科目があることを知り、好奇心が刺激されました。法律を学ぶために法学部に進んだ一方で、数学や科学にも興味があり、いずれは理系科目も履修したいと思っていたので、そのための基礎知識としてデータサイエンス科目は重要ですし、単純に面白そうだと感じたからです。PCに興味はあったものの苦手で、右クリックのやり方もわからないほどでしたが、あえて苦手なものに挑戦して克服したいという思いもありました。ガイダンスで「基礎から学べます」「先生に質問しやすい環境です」という話を聞き、安心して受講できました。
データサイエンス科目を履修したことでPCの基本的な操作ができるようになりました。もちろん初歩的なことだけでなく、PythonやScratchといったプログラミング言語も学び、二次元バーコードの作成やプログラミングを用いたデータ分析といったスキルも習得しています。1年次の前期に履修した「データサイエンス概論」で初めてレポートを書いた経験も、今に活きています。PCの使い方に限らず、誤字脱字の確認や文献の引用の方法など、レポートの書き方の基礎も知ることができました。
1年次の夏に、データサイエンスのワークショップで知り合った先輩と「成城大学データサイエンス・コンテスト」に出場しました。文芸学部の先輩は私と同じくPC初心者だったので、2人そろってExcelで円グラフを作るところでつまずきながらも、試行錯誤していきました。テーマは幸福度に関するデータを分析するというもので、私たちは国による違いを分析しました。その過程や結論を先輩がPowerPointで見やすくまとめてくださり、当日は私がプレゼンを行いました。大人数を前にしてのプレゼンは初めてでしたが、台本の内容を入れ替えて話すなどの臨機応変な対応の大切さを知ることができた良い経験です。また、優秀賞をいただき、自信にもつながりました。
現在は、AI領域の研究に興味を持っています。データサイエンス科目の授業で「AIに同じ人の絵を読み込ませて描かせた絵は、ほぼ盗作にあたる」という話を聞き、法律にも関係のある内容だと感じたからです。AIと法律の関係性はまだ未開拓の分野で、これから法整備が行われていくところなので、面白そうだと感じています。その研究のためには、これまで身につけてきたPCの操作やプログラミング言語の知識なども役立つと思うので、法学とデータサイエンス、両方の学びを活かせると考えています。
※記事内容・写真は2024年取材時のものです。